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台峯日乗 91

杭州西湖

十月十四日西湖に遊ぶ。

 前回は詩仙堂に遊ぶと書いたから遊んでばかりいる。七月、娘と詩仙堂を訪ね、座敷に座る娘の写真から三ヶ月が過ぎた。詩仙堂から西湖はいくらなんでも出来すぎている、杭州・西湖は白楽天、蘇東坡といった大詩人等が整備した中国の一大景勝地であるからだ。むろん詩仙堂には二人の肖像画が掛かっている。

杭州ポスター 事の始まりはこの春、杭州市郊外にある中国美術學院からメールが届き、バウハウス国際会議にゲスト・スピーカーとして招待するから来てくれないかの報せだった。以前からデッサウのバウハウス財団経由で美術學院とは連絡を取っていたが、国際会議への招聘には驚いた。まぁでもいっか〜、の乗りで承諾し、8月はパリとスイスに遊び、帰国すると直ぐにテキストの準備に取りかかった。さらっと下書きをして、早稲田と東大で哲学を講ずるイギリス人の友人D.P.に、綴りの誤りや語順、てにをはを直してもらった。肝心な英文はいつも彼に見てもらう。

 果たせるかな、渡航前の一週間は毎日テキストを声に出して読む練習をし、一度として淀みなく読めなかったのが、昔取った杵柄というべきか、45年も前のことだが劇団四季の研究生として俳優の卵であったので、どうやら本番に強いらしく、当日はすらすらとテキストが読めた。そんなことは兎も角も、

杭州校舎

中国美術學院(象山キャンパス)の建物はすべて2012年にプリツカー賞を受賞した建築家ワン・シュウ(かのI.M.ペイに続き中国人では二人目だが)の作品で、学校見学だけでもわざわざ行く価値は十分にある。

杭州校舎2

 しかしながら先月、象山キャンパスの象山(という名の小高い山がキャンパス中央にある)の上に隈研吾設計による工芸博物館もオープンした。ゾウの上にクマが乗っている。

杭州西湖2 西湖に戻ろう。私が一番好きな詩人は(ヨーロッパ、アメリカ、日本も含めて)陶淵明だが、白居易の長恨歌も愛読詩のひとつだ。西湖には、京都の庭のようなソフィスティケイテッドされた緊張感は無いのだが、これまで絵画で何度も観てきた西湖十景を呼吸する気分に満たされて感激頻りであった。中国全土から集まる観光客で道はごったがえしていた。にも拘わらず、景観を味わうに十分であった。また行こうと思う。



 杭州での会議を終え、上海で三日遊んだ。ほんとうに遊んでばかりいるが大丈夫なのか、上海博物館を一日がかりで見学、疲れ切って宿舎に戻った。「永和久年・・・」で知られる筆聖・王義之の実筆の拓本があった。大感激!!!

王義之拓本

 帰国する前の晩、たまたま上海で開かれていた上海芸術祭のオープニング、上海バレエ団公演「長恨歌」を観に行ったのだが全くダメな舞台だった。白居易の原作を敷いた現代バレエだったが、がっかりした。振付をした何とか云うドイツ人は舞台(というもの)がまったく解っていなかったからである。ベンジャミン・ブリテンが謡曲「隅田川」を敷いてオペラ「カーリュー・リバー」を作曲したのとは訳が違う。

 バウハウス国際会議には15名の研究者が参加した。私自身は研究者ではないが、大半がドイツの大学教師だった。中に旧知のヴァイマル・バウハウス博物館館長ミヒャエル・ジーベンブロートとデッサウ・バウハウス財団館長クラウディア・ペレン女史がいたのでほっとした。誰でも知っている『バウハウス』の著者マグダレーナ・ドロステ教授が、スピーチの翌日、私の顔を見て「あんたの講義とても良かったわ」と云ってくれたのが一番嬉しかった。




 

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