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驟雨

先週、一週間まちがえて近くの小学校に投票に行ってしまった。もちろん学校は閉まっていて選挙の影も形もなかった。関西でいう「ボケ」である。気を取りなおして、サンダル履きで今日投票に行った。よかった。帰ってきたらすぐ雨になった。驟雨は季節を問わない言葉のはずで、手元の歳時記にもないが、むかしから秋の季語のようなイメージがある。

昨日、面白い展覧会を観に出かけた。日英の現代作家が魔法をテーマに作った作品十数点で、会場は自由学園(池袋)明日館。フランク・ロイド=ライトの校舎を15年ぶりに見られたのも楽しかった。会期が今日29日までなので、帰ったらさっそくブログに書いて宣伝すると申しあげてきたのに、アジアカップ日韓戦をテレビで観ている間に失念してしまった。人生のプライオリティを何処に置いているのか、まったく、自分でも呆れる。
ロイド=ライトの建築は魅力的だ。むかし米国の友人が二人でやってきて、日本のロイド=ライト建築ツアーをやった。一人は、写真のオリジナルプリント市場を切り開いた立役者H.L.で、もう一人は飛び抜けて眼力があったS.E.だが、二人にはもう10年以上会っていない。かつてCIAエージェントだったH.L.は、それだけでも変わり種のディーラーだが、フランス人の奥方とパリのアパルトマンに住んでいるはずで、いまはリタイアしただろう。まだそれほど有名ではなかった池田満寿夫がアメリカに住んでいたとき、池田のパトロンだったのも彼だ。S.E.は、私がぼーっとしていた20代の頃、クリムトやエゴン・シーレを教えてくれた人で、知りあった頃はニューヨークにいた彼が、その後シカゴに移ってからも何度も訪ねた。湖の対岸ミシガン州にロイド=ライトの家を買ったので見に行こうと連れて行ってくれたのが最後だったかもしれない。行方不明のままだ。さまざまなこと思いだす桜かな、である。

池袋から山手線で五反田に行った。DNPルーブルで、東京国立博物館の井上洋一さんが縄文、弥生、古墳時代の土偶のレクチャーをなさったのだが実に面白かった。会場でばったり、クレー協会会員のMさんに会った。おおっ!とか言いながら一緒に新橋に出て、資生堂パーラー地下ギャラリーの展覧会(名前をいつまでも覚えない中国の火薬アーティスト)へ。平面に残された火炎の跡はまるでイヴ・クラインだが、彼の活動は上品で面白い。新橋から西日暮里に戻ってみると、午前中、西日暮里から出て、一日でちょうど山手線内回りを一周したことに気付いた。こんなことは滅多にない。

クレーのチュニジア旅行の本は、ようやく筆者の手を離れてデザイナーに委ねられたが、ベルンの奥田修さんのインタビューが飛び抜けて面白い。こちらの力不足を補って余りある。インタビューは、本書の約半分を占めるほどのヴォリュームなので、この本は私と奥田さんの共著といったほうが良いかも知れない。

驟雨どころか、外は激しい雷だ。

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  • 2019.09.14 Saturday
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